労働文化研究院

思考の過程と飛躍の記録

考えたこと

ホスピタリティ保育

サービスとして利益追求をすれば保育にはならない。 保育園と家庭での子どもは違い、保育園でできることが家庭でできないとしても、保育園でできるのだから本人にはそれをするだけの力はある。むしろ、家でできないということはそれだけ社会性を身に着けてい…

学校化に抗して

僕はよく、教育に対して厳しすぎると指摘されます。基本的に僕の教育に対する考えの支えはイリイチの「脱学校論」なのでどうしてもそう思われても仕方ない。 しかし、どんなに学校とは政治装置であるといったところで学校をなくすことはできない。なぜなら、…

日常に潜む不能化

ある小学校の前を通る際、交差点に毎朝交通安全のために高齢者もしくは教員が立っています。それ自体は問題ないのですが、僕がおかしいと感じるのは当該の生徒が横断するときにしか黄色い旗を持って横断者がいることを示さないことです。 生徒以外は完全にス…

雇用身分

ある会合で、働き方を考えるワークショップについて話し合う。参加者の職種は様々だが、みんなこぞって生産性向上を訴える。非常に危機感を覚える。 そもそも、生産性とは何なのだろうか。生産性だけで評価をするなら、生産性の低い人は排除されてしまう。し…

煽り運転

煽り運転は確かに危険であるため、事故を起こした時の厳罰化は必要。しかし、報道を見ていると、ドライブレコーダーを普及させようという意図が見え隠れしている。煽り運転が原因の事故報道を見た人は、もしもの時の証拠固めとしてレコーダーをつける必要性…

相も変わらず進む「学校化」

NHKの地球ドラマチック「世界の果ての通学路」を視聴しました。 ペルーの高山地帯で暮らす男の子、ルーマニアの森の中で暮らす女の子、フィリピン・マニラのスラム街で暮らす女の子。それぞれ、将来への希望を抱いて学校へ行っている。今回の番組は、この…

新しい労働運動の提唱に向けて

7月11日、おかやまいっぽんの市民政策(経済・労働)についてあれこれと議論。基本的に話の通じる人たちとの議論なので言いたいことは言えた感があります。 結局のところ僕たちは、どんなに時代が変わろうとも再分配を巡って争っているにすぎないのかもし…

徴兵制と戒厳令

戦前の日本の徴兵制については、大江志乃夫さんの『徴兵制』が最もまとまっていると思います。 キム・ドゥシク氏の『平和主義とは何か』は韓国における徴兵制を扱った本であるため、比較して読むと非常に面白い。 徴兵制も平和を考えるうえで非常に重要なの…