労働文化研究院

思考の過程と飛躍の記録

小論

「個性」(2016.6.23)

はじめに 労働者が資本家になることはできない。しかし、才能(タレント)が備わった存在であり、資本を活用することでその才能を労働力として発揮する資本者となることはできる。しかし、産業経済社会の中にあっては、個性・卓越性を発揮することは許されな…

労働者にとっての労働(2015.11.9)

はじめに 近年労働の強化が掲げられている。成果主義の導入、非正規労働者への置き換え、残業代ゼロなど企業の利益を最大化するように労働のあり方そのものが失われ、当然労働者は厳しい労働環境で生活苦を強いられることになる。しかし、労働そのものについ…

シリーズ・労働者のことばを大切にしよう(2015.5.20)

はじめに 労働者の中で賃上げを望まない人はいないだろう。一方で、当の労働者の口から「賃上げは雇用を減らす」「経営が成り立たない」などということばも発せられている。これは実に不思議な現象のように感じる。労働者と使用者が分かり合えないことはこれ…

新しい時代の活動家論(2014.4.20)

1。青年活動家の苦悩 2012年7月29日~31日に第26回全労連定期大会が開催され、今後の組織強化をどう図るのか。そして、次代を担う活動家をどう育成するのかを中心とした議案が提案された。討論に参加した青年からは、「今頃青年の組織強化、育成に本気で取り…