労働文化研究院

思考の過程と飛躍の記録

田中治彦編著『SDGsと開発教育:持続可能な開発目標ための学び』を読了

SDGsとは2030年を目途に国連が発表している持続可能な開発に関する目標です。

SDGsには目標として17項目があります。持続可能な開発、民主的なガバナンスと平和構築、気候変動と災害に対する強靭性など。しかし、SDGsを達成するためには、複数の目標にまたがってすすめる必要があります。

貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動が呼びかけられているのです。

しかし、こうしたことを多くの人は知識としてわかってはいても現実のあらゆる活動において実践されていない。また、日本政府はSDGsに賛同しながらも政策としては真反対のことをしているとしか思えない。

どうしてこんなことになるのだろうという疑問がずっとあったのですが、最近になって理由がわかりました。

文化の存在様式(ハビトゥス)にまで憲法がなっていない。プラクシス(実践)してもプラチック(実際行為)にはなっていない。

つまるところ、国民一人ひとりが憲法の精神を身体化できていないからです。

SDGsに取り組むことで憲法の精神を具体化することはできると思う。問題なのはどうやってみんなの意識をこちらに集中させるか。

SDGsは国連主導ということでなかなか実感がわかないという批判もあります。ということは、日本式にある程度変容されたものなら受け入れやすいのではないだろうか。

少数派影響論的に何度も何度も繰り返しSDGsの重要性を訴えていけば時間はかかるだろうけど、影響を与えることができる。

この辺は小坂井さんに学んでいきたい。

 

 

 

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